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一般財団法人東方学会  平成31年度事業計画


Ⅰ. 出版編纂事業
1. 機関誌「東方學」及び記念号の刊行  
○「東方学」の刊行  
  わが国東方学研究の各専門分野にわたる会員の研究論文を中心に、内外東方学界消息、座談会 [別項III-2]、追悼文等を収録する和文学術誌。巻末に英文論文要旨を附載する。
 本年度においては、第138輯 (巻頭論文:神塚淑子)・第139輯 (巻頭論文:金子修一) を刊行する。
  年2回刊、和文、A5判、本文9P縦二段組、各輯基準頁256頁、各2,100部
○第38回東方学会賞の授賞
 本年度の第38回東方学会賞については、6月中に役委員に候補推薦依頼 (7月中旬締切) を行い、8月末に選考委員会を開催し授賞者を決定する。贈呈式は、11月9日開催の秋季学術大会において行う。

2. ACTA ASIATICA: Bulletin of the Institute of Eastern Culture及び英文出版物の刊行
 わが国における東方学・日本学の最新の研究論文とその分野における研究史・研究動向等を特集形式でまとめ、海外学界・研究者に紹介する英文学術誌。編集にあたっては責任編集者を委嘱し、専門分野ごとに特定のテーマを設け、その体系的な紹介を企図する。
 本年度においては、No.117特集「東方から見た東方学」(編集:小島毅)、およびNo.118特集「如来蔵とは何か――如来蔵・仏性思想研究の最前線」(編集:斎藤明)を刊行する。
  年2回刊、英文、B5判、本文11P横組、各巻基準頁128頁、各750部
 なお、本年度においては、英文単行本刊行の予定はない。

3. Transactions of the International Conference of Eastern Studies No. LXIⅤ, 2019 (国際東方学者会議紀要 第64冊) の刊行  
 第64回国際東方学者会議 [別項II-1] における議事・実行プログラムの他、フルテキスト (東京会議における発表論文2篇程度) とその他の全発表要旨、シンポジウム等のチェアマンズリポート、および関西部会における講演要旨等を収録する報告書。
 年刊、英文、A5判、本文8P及び9P横組、予定頁176頁、1,300部

4. 「東方學會報」の刊行
 本会事業及び行事の予告・報告、内外学界動向、主要大学の研究室便り、若手研究者の研究会等支援事業の報告書、会員通信、出版案内など、多方面にわたる情報を適宜提供し、会員および関係学会・団体機関との連携を図る。
 本年度は、そのNo.116を第64回国際東方学者会議を中心に、No.117は平成31年度秋季学術大会と第1回中国文化研究国際論壇を中心に、事務局が編集を担当し刊行する。
 年2回刊、和文、A5判、本文8P縦3段組、予定年間72頁、各2,200部

Ⅱ.内外学界交流事業
1. 第64回国際東方学者会議(ICES)の開催
 本会議は、1999年の第44回会議以降、東京会議において委嘱発表による企画性・テーマ性の強いシンポジウム・セミナー等を中心にアカデミックプログラムを組織して成果を挙げており、本年度もこの方式によって開催する。これにより、国際化・情報化の急速に進む今日、斯学研究の最新の成果と動向を取り込み、高い学問レベルで国際学術交流に貢献するとともに、広く一般にも公開して東方学・アジア研究の普及を図る。

 〇東京会議 (5月18日〔土〕、日本教育会館8階会議室)
  開会式(801・802会議室)
  シンポジウム (括弧内は企画責任者)
    I. 『般若心経』を解体する―般若心経研究の最前線― (企画責任者:斎藤明)
    II. 中国中古期・日本の古辞書研究の現在 (企画責任者:木田章義)
    Ⅲ. ソグド人研究の新展開―北朝期の中国とソグディアナのソグド人の実像― (企画責任者:吉田豊)
    Ⅳ. 漢学とは何か―漢唐・北宋および清中後期の学術の特徴とその限界― (企画責任者:川原秀城)
  ペーパーセッション (括弧内は組織責任者)
   東洋美術史 (根立研介)
  交歓パーティー (9階平安の間)
 〇関西部会 (5月25日〔土〕、京都市国際交流会館)
  講演会 (1階イベントホール)
    許宏 (中国社会科学院考古研究所、中国考古学)
    道坂昭廣 (京都大学教授、中国文学)
  交歓昼食会 (2階特別会議室)
  参観:木島桜谷画室 (京都市北区等持院北町、バス移動、JR京都駅前解散)
 〇報告書の刊行
   別項I-3の通り、Transactions of the International Conference of Eastern Studies No. LXIV, 2019
  (国際東方 学者会議紀要 第64冊)を刊行する。

2. 海外学者の招聘
 本事業は、海外において東方学を専攻する有力研究者を招聘し、広くわが国の学界・専門研究者との直接交流を行うことを目的とする。
 本年度においては、第64回ICES [別項II-1] の開催に際し、シンポジウムIにJonathan Silk氏 (ライデン大学教授) を、シンポジウムIIに汪維輝氏(浙江大学教授) を、シンポジウムIIIにFrantz Grenet氏 (コレージュ・ド・フランス教授)、畢波氏 (人民大学副教授) とAlisher Begmatov氏 (ベルリン・ブランデンブルク科学・人文科学アカデミーリサーチフェロー) を、 シンポジウムIVに馮錦栄氏 (香港大学教授)、関西部会の講師に許宏氏 (中国社会科学院考古研究所研究員) をそれぞれ招聘する。Silk、汪、畢、馮、許の5氏については、本会独自で招聘し、Grenet、Begmatovの両氏は科研費での招聘を予定している。本会の招聘は3泊4日を原則とし、往復航空運賃と滞在費を本会が負担する。送迎あるいは滞在中の応対は各招聘責任者が責任をもってこれを行うこととする。

3.日中学者中国古代史論壇の開催
 中国社会科学院歴史研究所(以下、歴史所)との交流協定にもとづき、第1回中国文化研究国際論壇を、8月30日~31日、厦門大学に於いて開催を予定している。詳細は、7月末刊行予定の「東方学会報」No.116で報告する。

   〔第1回中国文化研究国際論壇〕
  日時:2019年8月30日(金) ~31日(土) 会場:厦門大学 テーマ:中国文化の伝統と解釈

4.秋季学術大会及び講演会等の開催
 平成24年度から、これまで会員総会において一般に公開してきた講演会、シンポジウム、研究発表を分離して秋季学術大会として開催しているもので、本年度においては東京支部主催のもと、2名の講演とシンポジウム2部会を行なうとともに、第38回東方学会賞贈呈式を行う。

   〔2019年度秋季学術大会〕
  日時:2019年11月9日(土) 10時~19時30分
  会場:日本教育会館8階会議室 (千代田区一ツ橋)
  次第:
   講演会:吉田豊 (京都大学大学院文学研究科教授、イラン語史)
        鶴間和幸 (学習院大学文学部教授、中国古代史)
  シンポジウム:
   アジアにおける個の尊重の概念史―多様性と通底性 (企画責任者:小島毅)
   「長期の18世紀」と海域アジア―港市と農村の社会変化 (企画責任者:島田竜登)
  第38回東方学会賞贈呈式

5. 翻訳・英文校訂サービスの提供
 国際学術交流推進の基礎的事業として、東方学関係の論文、論文要旨、国際会議発表ペーパーの英訳及び英文校訂 (ネイティブチェック) の有料サービスを平成10年度より行なっており、本年度においても継続実施する。

6. 若手研究者の研究会等支援事業
 本事業は、若手研究者の交流と学際的な研究を促進するため、平成23年度より開始したもので、研究会・講演会・シンポジウム等の開催経費の一部として、1件5万円、年間10件までの支援を行うものである。その質を確保するため本会会員 (45歳以下) が申請者になることを条件としている。報告書 (800字程度) は、実施直後の「東方学会報」に掲載する。

7. 国際アジア・北アフリカ研究会議 (ICANAS)
 関係業務 本会では、ICANAS日本国内委員会の事務局を、昭和59年(1984)の同委員会発足から平成16年 (2004) の解散まで担当し、その後、その業務を継承している。その業務は、直接わが国研究者に対しICANAS情報を提供して広報活動を行うとともに、ICANASの上部機関である国際オリエント・アジア研究連合 (IUOAS) との密接な連携を図るものであるが、近年は休眠状態にある。

8. 東洋学・アジア研究連絡協議会の事務局業務
 本会では、日本学術会議東洋学研究連絡委員会廃止決定に伴い、民間レベルの緩やかな学会連合を目指して平成16年12月に設立された標記協議会の事務局業務を担当している。本年度においても、総会を兼ねてシンポジウムを開催することとし、詳細を詰めている。

   〔2019年度総会・シンポジウム〕
  日時:2019年12月14日(土)、会場:東京大学法文2号館1大教室
  次第:10:30~12:00 総会
      13:30~17:00 シンポジウム「近未来の東洋学・アジア研究」

9.「儒蔵」日本編纂委員会の事務局業務
 中国・日本・韓国・越南の漢文体で撰述された重要な儒学典籍を網羅し、校勘・解題を加えて編纂する「儒蔵」編纂事業が、中国の国家的プロジェクトとして2003年12月に開始された。北京大学の「儒蔵」編纂中心 (代表:湯一介教授) から、戸川芳郎教授(当時理事長)に日本における儒学典籍の編纂依頼があり、平成18(2006)年9月に「儒蔵」日本編纂委員会が組織された。本会はその事務局を担っており、委員会開催や委員及び実務担当者への連絡等の便宜を図っている。

10.ホームページによる情報の提供
 本会では、平成14年4月16日にホームページを開設して以来、逐次情報の補充更新を行って、会員・関係研究者のみならず広く内外学界及び一般からのアクセスに応えており、本年度においても積極的に情報の集積・公開に努めることとする。

III.図書室事業
1. 内外研究情報・資料の交換・斡旋と図書室の整備
 本会では内外学界における関係団体機関及び研究者との間に、情報の提供や本会出版物の寄贈・交換を行っているが、本会出版物の送付については、国立国会図書館の受託交換業務の休止 (平成10年度以降)、国際交流基金による出版物 (ACTA ASIATICA) 買い上げの中止 (平成22年度以降) により大きな制約を受けているものの、従前通りの送付を継続する。これにより内外学会・大学研究機関より交換・寄贈を受ける東方学関係図書・雑誌・研究資料、及び本会購入新刊図書の収納・整理を行う。

2. 録音資料の保存
 本年度においては、座談会「先学を語る」シリーズで本田實信先生 (企画:井谷鋼造)と網野善彦先生 (企画:村井章介) を取り上げ実施し、その録音資料を永く保存する。

IV.会員関係事業
1. 全国会員総会の開催
 全国会員総会は、平成24年度から講演会・シンポジウム・研究発表を秋季学術大会として分離開催することになったため [別項II-4]、総会としては会務報告・懇親会を11月9日(土) 日本教育会館における秋季学術大会に続けて開催する。なお、懇親会については秋季学術大会参加者にも参加を呼び掛けることとする。

  〔2019年度全国会員総会〕
  日時:2019年11月9日(土)17時40分~19時30分 会場:日本教育会館 (千代田区一ツ橋)
  次第:会務報告、懇親会

2. 会員名簿・要覧の刊行
 本会では隔年会員名簿と要覧を刊行しており、本年度は6月の役員改選による第5期役員名簿を附載して、要覧を7月中に、会員名簿を12月中に刊行する。
  「会員名簿」 隔年刊、和文、A5判、約120頁、1,650部
  「東方学会要覧」 隔年刊、和文、A5判、約60頁、150部
                                                     以 上

平成31年度収支予算書

平成31年度収支予算書内訳表 (PDF 280KB)


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